2024年8月28日水曜日

自己導尿

生検するまでふつうに尿が出ていた。

尿閉になるなんて考えてもいなかった。だけど自分で尿を出せない以上、カテーテルで導尿するしかないと観念した。1か月もすれば元に戻ると思ったが、ほんのチョロっと出るようになっただけで、自己導尿が6か月も続いた。

最初、自分では自己導尿をできないと思ったが、やるしかない。怖くてカテーテルを中に入れられない。カテーテルの先が当たって進まない。痛くはないが突き当たって奥に進まないのだ。

それ以上に大変だったのは尿道口からカテーテルを入れる際、入口が見えているから簡単そうだけど、口は閉じているから、簡単にはカテーテルの先が入らない。潤滑剤をたっぷり付ければ入りやすいが、潤滑剤がポタポタ垂れるから困る。男でこんなに困るから女性はもっと大変だ。

最初の入口の次に厄介だったのが入口から8cmほど入った陰茎の付け根あたりでカテーテルの先がものに当たって進まない。陰茎を引き上げたり下げたりすると、するっと奥に進むので1か月程そうしていた。

しかしここでいつも苦労する。そこでいろいろ調べたら陰茎を前に引っ張るといいと書いてあった。引っ張ると尿道が一直線になり、カテーテルがつかえず奥に進むようだ。

あとはそれほど難しくない。尿が出るところに達すると一安心。時間と手間はそんなに必要でないが、やはりいい気持ちはしない。みじめな気持ちになる。

自己導尿は、あとしばらく続けてやめる予定だ。6か月間過ぎてみれば、短かった。命を守るため我慢した。

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