2020年1月20日月曜日

投資素人は損を出さなければ良しとするしかない


2016年8月にこんなメモ書きを残していた。

外国債券は、一度買って、下がり始めたら手出しができない。あきらめて償還を待つしかない。そんな感じ。
5年後、赤字になる確率は6割、プラスマイナス・ゼロの確率は3割、黒字になる確実が1割。もうあきらめた。

退職後、N証券会社から勧められ、外貨建の債券をいっぱい買ってしまった。債券なら株みたいに大きな変動がなく安心と思ったのが大間違いだった。
為替は株並みに値動きが激しく、新興国通貨、資源国通貨は利率が高い分、通貨価値が下がっていく。そんなことも知らずに買ってしまった。

6通貨の外貨建て債券を買った。ブラジルとトルコは買いたくなかったが、しかたなしに買った。トルコリラは大暴落の時にちょうど償還時期を迎え大損。まだ償還時期が来てない南アフリカランド建て以外、すべて損金計上だからどうしようもない。

南アフリカランド建て債券は2022年償還で、残り2年半の割引債だ。
南アフリカ経済は、米中の貿易戦争以外に電力不足など厳しい国内事情を抱え、GDPが伸び悩んでいる。そんな中、ランドは意外と健闘しており、債券の評価額はプラスになっている。

このプラスが果たして今後も続くかわからない。南アフリカ国債の格付けが3月にもジャンク級になる恐れがあるからだ。すでにそれは折り込まれており、ランドの大暴落はないという声もなきにしあらずだが、トルコリラの暴落を見た私はそんな悠長なことは言っておれない。

「外国債券は、一度買って、下がり始めたら手出しができない。」トルコリラ大暴落を経験し、今は下がるのを傍観できない。
そこでランドが暴落する前に債券を売却することにした。しかし大暴落しなかったら償還時に大きな利益を得られる可能性もある。どうするか悩んでいたところ、証券会社の担当者から分割して売却できることを教えてもらった。

それで昨年12月とこの1月に分けて7割売却した。これでリスクが大きく減り、退職後、投資した外国債券の赤字化も免れそうだ。全体で損金を出さなければ良しとするしかない。3年半前に部分売却を知っていたなら、もっと違った判断をしていたと思う。悔やまれる。

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