2020年2月17日月曜日

2018年8月に起こったトルコリラの劇的な暴落

私の投資経験でもっとも悲惨な出来事が2018年8月に起こった。トルコリラの劇的な暴落。滝の水のようにトルコリラが流れ落ちた。トルコのエルドアン大統領と米国のトランプ大統領を今でも恨んでいる。

同年8月6日に証券会社から、8月16日満期のトルコリラ建て債権の受け取り方法について電話があった。
トルコリラなんか1日も持ちたくないから、日本円で受取ると即答した。

この時は、まさか翌日からトルコリラの歴史的暴落が始まるとは思わなかった。
もともとトルコリラ建て債権は利回りが悪く、買う予定がなかったが、証券会社の担当者がしつこく、しかたなく買った。

トルコリラの予想を超える下落ぶり。買ってから半年も待たず損失が出ることが確定。その損失がだんだん膨らみ、あと1週間でトルコリラ建て債権とお別れできると思い、安堵した。そう思った矢先、翌日の8日から地獄が始まった。歴史的暴落だ。見る見るうちにトルコリラが約20%下落した。為替ではあり得ない、半端でない下がり方。パソコン画面でグラフがまっ逆さまに落ちていくのを見た。そして翌朝も急落。土日に入り休場。月曜日の朝さらに落ち込む。

この大暴落は米国のトランプ大統領とトルコのエルドアン大統領との間で起こった子供じみたケンカによる。トルコ政府が拘束していたアメリカ人牧師を、トランプ大統領が8月8日までに解放を要求、トルコがこれに応じなかったため、トランプ大統領が事前警告の通りに制裁を発動すると指示したのが原因。

8月8日から徐々に下がっていたトルコリラが8月10日にトランプ大統領がツイッターで「トルコに対する鉄鋼とアルミニウムへの関税を2倍にする」とつぶやくと、トルコリラが見る見るうちに下落した。買った当時50円だったトルコリラが下がり続け、償還1週間前には20円台になり、14日時点では15円台後半まで大暴落した。

その後ろうじて値戻りしたが、16日午前10時の時点で18円30銭までしか戻らなかった。結局、償還1週間前にトランプとエルドアンが子供のケンカをしたことで債券の償還額が35%になり、利子受取を加えても50%を下回る大損となった。

その時の光景が時々よみがえる。そして償還日の前になぜそんなことが起こるんだと思う。

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