2020年2月7日金曜日

南アフリカランド建て債券をどうしよう

今持っている南アフリカランド建て債券は、2022年6月償還で残り2年5か月の割引債だ。
南アフリカ経済は、米中の貿易戦争以外に電力不足など厳しい国内事情を抱え、リスクが高く、機会があれば売るつもりだった。

しかしこのところの新型コロナウイルスの感染拡大で、ランドが一気に下がってしまい、売る機会を逃してしまった。1か月間で6.8%も下がり、しばらく上昇する見通しがないとあきらめていたが、いくらか値を戻しほっとした。

まだ債券の評価額はプラスなので、プラスのうちに全部処分するか、回復を待って2年半後に売るか、思案中。

実は、もっと下落した場合を考えていた。仮に7円まで下がったらどうか。かろうじて評価額はプラスになるが、6.8円まで下がればプラス・マイナスがゼロになってしまう。
7.2円で売り切るか、その後の回復を待つか、判断が難しいところである。

今度のスケジュールでもっとも重要なのは、2月26日ムボウェニ大臣予算発表だ。ムーディーズはこの内容を見て、3月27日に南アフリカの格付け(外貨建て国債の長期信用格付け)を決めるとしている。
もしムーディーズが格付けを下げれば、投資適格から投機適格になり、ランドの大幅下落は必至である。

ムーディーズの格下げ後のランドを6.5円と考えていたが、昨今の情勢からみると6円まで落ち込むとする。そのままのレートで償還を迎えるとどうなるだろう。
6.5円や6円では元本割れになり、6円では大きな損金が出てしまう。しかし仮に2022年6月の償還時まで6.5円で推移すれば、債券評価が現時点86.27から100になるので、利益が出る。さすがに6円ではプラス・マイナスがゼロになる。

以上の結果から、来週7.5円まで上がれば売却しよう。それ以下なら償還まで持とう。3月に南アフリカがジャンク級になっても6.5円を維持できるだろうか。わからない。それならば、7.5円越えがなくても来週思い切って3分1を処分しよう。

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